創薬開始判断に必要な新規バイオマーカーを提供する

私たちは、抗体データと最先端のAI技術を活用し、精度の高い創薬シーズや検査薬を開発しています。豊富なデータをもとに効率的に治療候補を見つけ出し、創薬のスピードを大幅に向上させます。未解決の医療課題を解決し、患者に新たな希望を届けています。

私たちについて

IBMET
Telescope

問題

新薬の開発には、平均して約20億ドル以上の費用と10年以上の時間が必要とされています。さらに、安全性や有効性を確認するために、前臨床試験から市場に出るまでの成功率はわずか約10%未満と非常に低いのが現状です。特にがん治療薬開発の場合、正常細胞を傷つけない薬剤を設計することが難しいため、成功率は約3~5%です。

このため、希少疾患や特定のがんなど、十分な治療法が確立されていない分野が多く存在します。創薬は時間とコストがかかるだけでなく、非常にリスクの高い挑戦といえます。

AI

解決

当社では、アルパカやサメを自社で飼育し、それにより得られる膨大なVHHデータを活用しています。この貴重なデータセットをもとに、統計手法と大規模言語モデル(LLM)を組み合わせて、効率的に新しい抗原を特定する技術「IBMET(逆バイオマーカー探索技術)」を開発しました。

この先進的なアプローチにより、正確な構造をターゲットとする創薬計画を立て、成功確率を上げることができます。また、新しいバイオマーカーの発見により、未解決の医療ニーズに応えることが可能になります。

実績

私たちは、未解決の医療ニーズの一つであるTNBC(トリプルネガティブ乳がん)用のバイオマーカーを開発し、その成果を学術論文として公開しています。この研究は現在、マウス実験の段階に進んでいます。

さらに、ヒトIL-6タンパク質や新型コロナウイルスのスパイクタンパク質を用いて免疫した2頭のアルパカから生成したVHHと抗原の結合データセットを公開しました。このデータセットは、AIの事前学習に活用できるコーパスとともに提供されており、研究者や開発者に幅広く役立てられます。

データセットを見る

VHH抗体の研究

15

抗原

50

抗体遺伝子

3億リード

ラベル付き抗体のシーケンス

3千万クローン

FAQs

Cognanoはとてもユニークで画期的な手法により創薬シーズを作っています。そのため、さまざまな方々から質問をいただきます。ここでは、その質問に対する答えをいくつかご紹介します。

CognanoはいわゆるAI創薬でしょうか?

一般的なAI創薬は、疾患に関与すると考えられる既知のターゲット(標的分子)への結合物質(主に化学物質)を予想します。Cognanoは、生物免疫力を用いて高品質で大量の抗原抗体のデータを生み出し、AIを使って未知の標的分子を発見します。

Cognanoは抗体を売っているのですか?

Cognanoは大量の抗原抗体のペア情報を作り出しています。この情報から未知の標的分子を探し出し、網羅的な情報として提供します。ターゲットの網羅的な情報は、創薬開始における圧倒的な優位性を約束するばかりか、承認までにかかる費用や時間を大幅に抑えることができます。

Office

Kyoto

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京都

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株式会社COGNANO

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Spaces Davis Square 240 Elm Street, 2nd Floor, Somerville, MA, 02144
COGNANOUS, Inc.

プロジェクト

Unmet Medical Needs を解決する創薬パラダイム
株式会社池田泉州銀行
  • Research Grant
アルパカVHH抗体を用いたサンドイッチ法の高度化による「スマートVHH-ELISA」の開発
成長型中小企業等研究開発支援事業(経済産業省 Go-Tech事業)
  • Research Grant
京都市ベンチャー企業目利き委員会A ランク認定
京都市
  • Research Grant
  • Certification
アルパカ繁殖の効率向上の方法論開発
京大農学研究科応用生物科学専攻生殖生物学研究室(南直治郎教授)
  • Joint Research
下水中の環境ウイルス検査装置の開発
「産学公の森」(企業の森・産学の森)推進事業補助金(公益財団法人京都産業21)
  • Research Grant